そこは彼となし

日記のようなもの

クジラ 三.

 

歌が聞こえる、仲間が呼ぶ声。

それを聞いて初めて仲間がいることに気づいたようだった。

 

僕たちは常に仲間が周りにいるはずなのに、常にひとりぼっちだ。

 

整った旋律、誰かが歌っている。

誰に向けているのでもなくただ思うままに歌っている。

それは、自分たちの奥底にあるものから生まれる熱みたいなもので僕たちは歌を歌う。

 

 

綺麗な歌だな、とクジラは思った。