そこは彼となし

日記のようなもの

或る日

先日、同級生に6年ほどぶりに会ってきた。彼女の雰囲気は変わらず、元気でかわいらしくて、なんだかほっとした。当時親しくしていた人ともうほとんど連絡を取っていないので、こうして会えたことに本当にとても、不思議な気持ちだ。

昨日、駅のホームへ向かう階段を降りていて、ふと思い出したことがあった。泣きそうになったのは、諦めた記憶だったからだと思う。


高三で大学に行きたいと思い始めたが、大学へ行きたいと思っただけでその動機やらどこへ行こうかなど全く見当がつかない状態であった。

なので、自分は何が好きなのかを考えることにして、その結果すっと好きであった海洋生物について学びたいなと思った。

小学校は図鑑漬けで高校も他県の海洋高校を検討していた程度には、好きだと思う。

それで、高三の夏。海洋大学と他数件、オープンキャンパスへ行った。

展示場を見ていたところ、隣の同じく高三と思われる女の子が、教授と思われる男性に質問していた。ダイビングの資格があり、船の整備などをしたいとか、言っていたような気がする。その時、何というか、6年ほどの間に開いた大きな差に、当時の自分は立ち尽くしてしまうほどショックを受けた。

もう遅かったなあ、と思った途端、海洋大学へ行くという選択肢を消してしまった。


当時も数学が苦手だったので、入試科目を見る限り、志望しても落ちていたと思うけれども、行きたいという気持ちがなくなってしまったのはとても大きかった。


わたしもダイビングの資格を取りたいと考えていた時があり、今思えばバイトしながらそのお金で取ればよかったし、海洋高校も奨学金などを調べてバイトも兼ね合わせれば、行けないことはなかったように思う。

どうして自分の意思を貫かなかったのか、少し不思議な気持ちではあるけれど、何かがあって止まったんだろうなと思う。


彼女は音楽系を目指しており、今も学び続けている。

志望していた大学に、二次の実技試験の得点が足りずに落ちた。実技試験はやはり、小さい頃からやってきた子がとても有利になってくる。家庭環境によって抑えられてしまったゆえ、ということも大きな要因になっていく。

そんな中でも、妥協と意思のバランスをとって彼女は歩く道を考えていた。


その意思をずっとできれば貫き通してほしいな、と思う。

わたしの今いちばん尽力したいと思っていることに彼女は、とても応援していると言ってくれた。

わたしも応援している。どうか意思を持ち続けて。